2015年4月17日金曜日

いちごの刺しゅう(3)

イチゴの刺しゅう(1)イチゴの刺しゅう(2)と、続いて、今回(3)で、ようやく完成。
いや、一応、ひとまず完成と言っておこう。
まだまだ、イチゴは、刺しゅうしてみたいモチーフだから。

前回(2)では、ここまで刺繍してあった。

イチゴの右上の空いている部分を、どのような色で、埋めていこうかと、しばらく悩んだ。

少し濃い目の赤を使った方が、完熟して、しかも、少し葉陰にある雰囲気が出るかしらと考えた。










このような感じに、なりました。



















左隣のイチゴは、実の上部に、まだ赤くなっていない青白い色を、入れました。

暗い影の赤から、生き生きとした赤、オレンジっぽい赤、サーモンピンク、薄い黄色、薄い緑色へと、色を変えながら、。

刺繍糸は、11色使いました。










次は、イチゴの実を1つ飛ばして、奥側にある、大きな実を刺しゅうしました。

前にあるイチゴの実の影が、右上にかかっているように見えるように、影の部分は、暗い赤で刺しゅうしました。

イチゴって、きれいな三角錐の形よりも、少し変形している実の方が、甘くておいしいって、思うんですが、普通には流通していないので、残念です。






変形したイチゴの実の手前のイチゴは、ようやく色付き始めたような色にしましょう。

赤は使わずに、濃いめのサーモンピンクから刺繍し始めました。

実の上に向かうにしたがって、薄い黄色から、薄い緑色へと、変化させようと思います。










右側の枠から切れているイチゴが、上の写真で刺繍していたものです。

 さあ、そして、最後のイチゴです。

まだまだ、小さい、青白いいちごです。
色は、かなり白いです。

下側に、影を入れました。










それぞれのイチゴの実に、ヘタを刺しゅうしました。


まだ、種を刺しゅうしていないので、
イチゴの実が、何かのっぺりしているように見えます。













イチゴの、白い花を、刺しゅうしました。

花びらは、イチゴの刺しゅう(1)では、long and short stitch で刺繍しましたが、めしべで、花の中心寄りが、かなりの範囲で隠れてしまうので、今回は、satin stitchで刺繍しました。











上の上の写真で、刺しゅうし終わっていたイチゴの実の表面に、種を刺しゅうしました。

山吹色、ピンク、緑色などを使って、そのイチゴの熟し方の様子に従って、種の色を変えました。

seed stitch です。












つやつやとした、光の反射を、少し黄色っぽい白で、種の周囲に刺繍しましたが、
どうも、この反射というものが、一番の難関のようです。
どうしたらいいものか悩んでいます・・・・


2015年4月16日木曜日

かわいそうなチューリップ

昨日の強風と雨にたたかれて、庭で咲いていたチューリップが数本折れてしまった。

チューリップの花のすぐ下から、5,6cmの所で折れてしまっているもの。
10cmほどの所で折れてしまっているもの。

どういう訳か、赤いチューリップばかり折れていた。

もうかなり花びらが開ききっているが、茎の折れていなかった黄色のチューリップも1本切ってきて、部屋に飾ることにした。







剣山を2個横に並べて、花器に生けてみました。

この作業をしている間にも、チューリップの花は、どんどん開き加減を増しているような気がします。

もはや、この写真の花は、チューリップのようには見えません。

別の花のように見えます。

今日1日でも、部屋で咲いていてくれたら、いいんですが・・・


2015年4月10日金曜日

イチゴの刺しゅう(2)

前回のイチゴの刺しゅうは、イチゴの実に使う刺繍糸の色を、テストするためでもあった。

刺繍が終わってから、2日後、3日後に、自分の刺しゅうしたものを見てみると、
刺繍をしている最中よりも、少し醒めた気分で、観察することができる。

前回のイチゴは、実の部分の影の付け方が、少し強かったと思う。
今回は、影の範囲をちょっとだけ少なくしてみよう。

一方、前回のイチゴの葉の、陰影は、物足りない。
今回は、葉っぱの陰影を、強くしてみよう。

これは、イチゴの葉の裏側。

葉脈を、暗い色で刺繍して、
葉の外側から、青白い色で、陰影をつけながら、埋めていきます。

Long and short stitch














イチゴの葉は、三つ葉の形をしている。
次に三つ葉の右側の葉を刺しゅうしようとして、茎の方が向こう側にあることに気づいた。

そこで、茎を先に刺繍することにした。

split stitch

茎の寄り集まる部分に、ピンクを加えました。








花びらが落ちて、受粉したばかりのイチゴの実。

lazy  daisy stitch
















イチゴの葉の、表側は、濃い緑色。

葉脈が、はっきりくぼんでいます。

それを、表現するのは、難しい。
まだまだ、練習が必要です。
















光が右上から射しているように想定したので、手前の葉の先に、濃い緑色で、影をつけたつもりなんですが、わかりにくいかしら?















他のもう1枚の葉の刺しゅうが終わったところです。


次は、この右側の葉っぱの下のイチゴの実から、刺繍していきます。















まずは、イチゴの実の左下のかげの部分から、暗いワインカラーで、刺しゅうし始め、2番目に暗い赤を、その上に重ねました。

葉っぱのすぐ下には、一番暗い色で、葉っぱの影を表現しました。

右側のオレンジ色は、split stitch で、イチゴの実の外側線をはっきりさせるために、刺しゅうしました。









影になる部分から、光の当たる方へ、徐々に、鮮やかな赤、そして、オレンジ色を含んだ赤に、刺繍糸の色を変えながら、刺しゅうしていきます。







つづく・・・・

2015年4月4日土曜日

イチゴの刺繍(1)

先日、妹が遊びに来た。おみやげにもって来てくれたのが、2箱のいちご。
いつもこの季節に、イチゴ農家さんから直売のイチゴを買ってきてくれる。
完全に熟した朝どりのイチゴなので、中まで真っ赤に熟していて、ジューシーなのです。
でも、2箱って、多くて、腐らないうちに食べきれるかしら?
と、心配もなんのその・・・3日で食べちゃいました。

妹よ、今年もおいしいイチゴを、ありがとう。

そして、イチゴのNeedle-paintingを、したくて、3日目のイチゴの写真を撮りました。

出来るだけ、実際のイチゴの色に近い色になるように、いろいろの向きで写真を撮ってみました。

そして、改めて、イチゴってかなり濃い赤なのだと、気づきました。

う~ん、濃いっていうか、黒の混じった透明感のある、赤。

ピンクではなく、オレンジが混じっている色調の赤。

この写真撮影の直後、イチゴのモデルさんたちは、私の口の中へ、消えました。




イチゴのニードルペインティング用の、デザインを描こうと思いましたが、イチゴの果実だけでは、面白くないので、葉っぱと、花も加えようと考えました。

イチゴの葉っぱとは、どんなものなのか、インターネットで調べましたが、写真からでは、背景と重なってしまっていて、よくわからない。

そこで、園芸店に行って、イチゴの苗を、1株だけ買ってきて、庭に植えました。

これで、葉っぱも花も、どの方向からでも、よく見ることができます。



左下のデザインは、刺しゅうのテストのために、葉っぱ1本、イチゴの実2個、花1つを、描きました。右上のデザインは、テストが刺繍し終えたら、刺しゅうするつもりのデザインです。


イチゴの葉っぱの刺繍。

イチゴの葉っぱは、表と裏で、色も質感もまったく違います。

裏側は、白っぽい青緑色。
表側は、濃いはっきりとした緑色。

葉脈もはっきりしています。

そのはっきりしている葉脈を、ダークグリーンで、先に刺繍しておいて、その間を、グリーンの濃淡で埋めていくように、刺しゅうしました。




上の写真と、まったく同一のものなのですが、写真の撮り方によって、まったく別物のようになってしまいました。

この写真の方が、実際の色に、近いです。

葉の真ん中の葉脈は、Back stitch を加えました。

葉っぱと花の茎と、イチゴの実のヘタを、刺しゅうし終わったところです。

右下に、小さな実を一つ、描き加えました。



右下の、小さな青白い実と、真ん中の真っ赤なイチゴ。

青白いイチゴには、緑色ぽいタネが目立ちます。

真ん中のイチゴは、種を除いた実の部分だけ、暗い赤から、明るい赤、そして、オレンジ色、サーモンピンクへと、色のグラデーションをつけて、刺しゅうしました。

左側のイチゴは、影になる位置に、一番暗い色の赤だけ刺しゅうしたところです。






真ん中のイチゴに、種を刺しゅうしました。

とりあえず、種は黄色かな?

と考えて、seed stitchで刺繍すべきか、1回巻きのfrench knot か、迷いましたが、イチゴの種は、ゴマよりも小さいだろうと思って、seed stitch に決めました。









左側のイチゴの、まだ種を刺しゅうしていない状態です。


















左側のイチゴにも、種を刺しゅうしました、イチゴの実の光の反射を、白に近い黄色で、少しずつ様子を見ながら、加えていきました。

どの辺まで、光の反射を加えたらいいものか、1針、1針、刺しては、遠くから眺めてみました。

たくさんやりすぎては、むしろ良くないだろうと、「充分」の手前くらいで、やめました。

残りは、花です。






Needle-painting by Okyo
白い花は、long and short stitchで、少しの濃淡をつけて刺繍しましたが、ほとんど、めしべでその濃淡部分も隠れてしまいました。

白い花びらは、satin stitch の方が、きれいに仕上がったかもしれません。

できあがりました~。

この写真は、かなり、実際の刺繍の色に近いです。

サイズは縦4.5cm、横8cm位です。





次は、大きい方のデザイン(右)を、刺繍します。